当社は７～８割を半導体に特化していましたが、半導体の受注の波が非常にはげしく、良いときはめちゃくちゃ良く、悪いときは真っ逆さまでしたので、どうにか分散していこうと、産業機器・工作機械・医療機器に転換していきました。「あともう１本の柱を立てたい」と思っている時に、航空機エンジン部品の受注のチャンスをいただきました。
しかし、航空部品は一般の製品とは違い、とてもうるさく厳しく、ISOだけでは通用しないという事に直面しました。それでも「半導体・航空部品・その他の製品」という３つの柱を確立したい、ぜひ航空機部品をやってみたいと思いJISQ9100の航空宇宙の取得に踏み切りました。今後はJISQ9100を、航空部品産業に本格的に参入するために活用したいと思っています。
コストも大事ですが、私は「品質」が第一と思います。いい品質を守ることが、「納期」にも対応できることになります。それと私たちの業種は、納品のついでに営業のパターンが多いのですが、横浜と千葉に営業部隊をつくり営業展開をはじめ、営業にも力を入れ、経営基盤の安定を図りたいと思います。
品質目標の中に、具体的な数値化した改善目標のテーマも入れて、強化したいと思っております。数字で現れるよう、「見える化」にして皆が認識して、ムダをなくしていきたいと考えております。

■ 品質管理責任者として今後の活動は？■

今まではISOの規則に基づいてやってきており、決められたものをそのままやってきたところがあります。職人だけの教育しかやってこなかったと考えてます。これからは現場も管理も一体化した教育に力を入れて、より効率的な仕事の流れに改善していきたいと思います。「QA委員会」を通して、全体がやりやすく、さらには文書能力も高めていきたいです。今回ＪJISQ9100を取得していくことで、皆の製品品質に対する意識が高まってきました。JISQ9100とISO9001との比較の意識が高まり、航空部品に対する意欲も非常に向上してきました。
「QA委員会」を通じて、業務の改善活動を推進し、全員で取り組む体制にしたいと思います。