アデル氏はイギリスのロンドンで生まれました。幼い頃から歌に興味を持ち、ティーンエージャーの時は近くの公園でギターを弾きながら友人に歌を聞かせました。2006年に数々のアーティスト達を輩出していることで有名なブリット・スクール・パフォーミング・アーツ学校を卒業後、学校のプロジェクトのために録音したデモ音源をMyspace.comに友人がポストしたことがきっかけでXLレコードのCEOリチャード・ラッセル氏（バイオナンバー３１４）の耳に止まり、その年にXLと契約。その後、BBCTVの人気番組「Later…With Jools Holland」への出演時のパフォーマンスなどが評判を呼び、2008年にはイギリスのグラミー賞といわれるBRITアワードで、批評家が選んだ新人アーティストが選ばれるクリティックス・チョイス賞受賞で注目を集めました。これを足がかりに2008年1月にリリースしたデビュー・アルバム「19」は全英ナンバーワンとなり、マーキュリー賞（イギリスでその年の最優秀アルバムに与えられる賞）にもノミネートされます。また、シングル「Chasing Pavement」は全英2位に昇る大ヒットとなり、一躍注目の新人シンガーソングライターとしての地位を確立。2009年第51回グラミー賞に、主要2部門を含む4部門でノミネートされ、最優秀新人賞と最優秀ポップ女性歌手を受賞します。

 

2011年1月にリリースしたセカンドアルバム「21」は、19カ国で1位を獲得し、全米ビルボードアルバムチャートにて発売以来39週連続でトップ5位以内を記録し、マイケル・ジャクソン氏（バイオナンバー２３５）が持っていた38週連続トップ5の記録を抜いて歴代1位になるという記録を樹立したほか、3つのギネス記録に認定されました。母国イギリスでの売り上げは460万枚を超え、国内歴代セールスは4位に食い込みました。全世界で3000万枚以上の売上を記録し、「2010年代に世界で最も売れたアルバム」として記録されました。