ダルビッシュ 有氏（野球選手）：バイオナンバー「６２２」
今回紹介するのはプロ野球選手の「ダルビッシュ 有」氏です。
バイオナンバーは６２２です。
<生い立ち>
大阪府羽曳野市出身、イラン人の父と日本人の母を両親に持ち、3人兄弟の長男として生まれます。国際色の強い家庭で育ち、その影響から幼稚園まで英語で会話していたそうです。幼いころからアイスホッケーと野球を行っていたのですが小学校2年生のときに野球のみに絞り本格的に野球をはじめると、中学校時代には名門羽曳野ボーイズに所属し全国大会ベスト8、世界大会3位とかなりの好成績を残しています。高校入学時には、50校以上からスカウトがあったといわれ、一番野球環境の良かった東北高校へ進学します。
高校時代も数々の優秀な記録を残しており、1年生で時速150km、3年生ではノーヒットノーランを達成します。甲子園にも4回出場し、注目の的となります。様々なプロ野球チームからラブコールを受け、ドラフト会議にて単独1位指名に挙げた『日本ハムファイターズ』に入団します。
しかし、入団前、自主トレーニング中に痛めた膝の関節炎の影響で、1月の新人合同練習はドクターストップがかかり、春季キャンプは2軍スタートになります。さらに、未成年にも関わらずパチンコ店で喫煙していたことが報じられ、無期限謹慎と謹慎中の社会後継ん活動を命じられました。
その後二軍でリハビリテーションを続け、5月5日にイースタン・リーグ(対インボイス)で中継ぎとして初登板しその後完封勝利も記録。6月に一軍昇格し同15日の対広島東洋カープ戦で一軍初登板初先発を果たします。同試合では8回まで完封しており、1987年の近藤真一選手以来となる「高卒新人一軍初登板初先発で初勝利・初完封」という快挙も期待された。その後9回表に新井貴浩と野村謙二郎の二者連続本塁打を浴びて完封は幻となりますが、プロ初勝利を挙げます。それ以降先発ローテーションに定着し、14試合に登板して完封勝利を含む5勝（5敗）を挙げ、9月18日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦(札幌ドーム)では、2安打2四球でプロ初完封を記録します。
なお、この年の喫煙騒動についてはメジャー移籍報告を兼ねた2012年1月の会見で再度謝罪しています。またその会見の中で、初登板・初勝利のヒーローインタビューの際に温かく迎えてくれたことがその後の頑張りにつながったと語っています。
日本のプロ野球時代の5年間で、同氏は月間MVP5回獲得、最優秀選手、5試合連続二桁三振など、数々の記録を打ち立てました。
2012年、米メジャーリーグのレンジャーズへ移籍し、活躍の場をアメリカに移します。するとすぐにリーグ月間新人MVPを受賞し、そのすごさを証明しました。
2017年にロサンゼルス・ドジャースに移籍し、自身3年ぶりの二桁勝利し、チームの29年ぶりのリーグ優勝・ワールドシリーズへと進出に貢献します。しかし、チームはワールドシリーズで敗退に終わり、同氏はFAとなります。
2018年、シカゴ・カブスと6年契約を結びますが、8試合に登板し1勝3敗の成績を残した後に右肘を故障してしまいます。復帰に強い意志を見せていたものの、加療に最低6週間を要すると診断され、2018年シーズン中の登板はありませんでした。
2019年4月15日、マーリンズ・パークで行われたマイアミ・マーリンズ戦で今季初勝利を挙げます。同氏が白星を挙げたのは2018年5月21日以来、330日ぶりでした。8月27日の対ニューヨーク・メッツ戦（シティ・フィールド）で6回にJ.D.デービスからこの日4個目の三振を奪い、日米通算2500奪三振（日本1250、米国1250）を達成。日本人投手の通算2500奪三振は史上11人目で、日米通算では、野茂英雄（3122）、石井一久（2550）に次ぐ3人目となります。また、この試合でメジャー100年間で史上3人目となる月間42奪三振1四球を達成します。142者連続無四球は今季メジャー最長で、通算奪三振率は11・01となり、これはレッドソックスのクリス・セール（11・08）に次ぐ歴代2位（1000投球回以上）となりました。
<バイオナンバー６２２の特徴>
バイオナンバー６２２はいろいろと考える前にとにかくなんでもやってみて、その結果によって判断します。また、自分を認めてくれたり支えてくれたりする人に対しては、それ以上の恩返しをしようと努力を続ける人です。
中学時代に所属していたボーイズリーグ「オール羽曳野」にマイクロバス購入のため200万円を寄付したり、2011年には、3月11日に発生した東日本大震災（東北地方太平洋沖地震）の義援金として日本赤十字社を通じ5000万円を寄付、2018年9月18日北海道胆振東部地震の復興支援を目的として日本ハムに1000万円を寄託したことが球団から発表されました。この行動力は、まさに６２２の特性から湧き上がる行動力です。
これからも、応援してくれるファンを楽しませるために、数々の成績を残してくれることでしょう。
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<参考資料>
wikipedia
サンスポ
デイリー
日刊スポーツ
ほか
